皆様からの声

馬橋稲荷神社

 

東京都杉並区阿佐ヶ谷南2-4-4
TEL 03-3311-8588

 


切っ掛けはネットで見つけたHPだった。

朱色のお社に白い花嫁衣装が映える写真を見て、「気になる」と妻が言ったのだ。
比較的近場であったこともあり、まずはお訪ねしてみようと気軽に出掛けたのは1月下旬だった。
「こんなに立派な神社が阿佐ヶ谷にあったんだね」 …と眺めながら参道を進んだ。 夕暮れが迫っていた…

外から帰ったら玄関で靴を脱ぐ…それが何故だか判りますか…?
そう問われたのは会話を始めて間もない瞬間だった。
取り分け特別な話題ではなく、いたって日常的な接点での切り出しだった。
「家」という夫婦で築く安住の地。
「見えないもの、言わないもの」 それを感じ取る心、意識。
一個人である自分が常に周りにある八百万の神々と関わってゆく…
自分もその中の存在であることを自覚してゆく…
そうして、夫婦がお互いを慈しみ敬ってゆく…

言葉だけを追うとなんとも堅苦しく、ある種特定の思想(宗教)を説かれているかの様に感じられるかもしれない…
だが、決してそうではない。
ごくごく当たり前の道徳を今更ながらに再認識させられているだけだった。
しかも、いたって優しい判りやすい言葉で。
食事の前に「いただきます」と言って手を合わせる。誰もが自然と行う行為…
それを始めとした生活の中のごく当然の行為に対しての意味を伺っただけだ。
だが、その意味を知ろうとせずに疎かにしていたのは確かだった。
そんな自分を恥ずかしくも感じたが、禰宜の本橋さんの言葉は素直に心に染みこんでいった。

「今日までの自分…ここに至るまでに関わった人々と周囲を取り巻く自然からの恵み(八百万の神々)に対する意識を持つ事と、感謝をする事。その心構えをした上で結婚の儀を行って下さい」…そう言われて、迷うことなく馬橋稲荷で挙式を執り行うことを決めた。

午後2時からの挙式は奇跡的な好天に恵まれた。
前夜から昼前までは新緑に交代を始めた桜を雨が濡らしていた。
予報では“曇りときどき雨”だったのだ。 天気予報の的中率を下げてまで太陽が顔を覗かせてくれたのは、小学生以来となる“てるてる坊主”が頑張ってくれたに違いないと信じている。

一般的な<ブライダル>と銘打ったイベント。その中の作業的な神前式。
それらとは確実に違う、心からの…ひとつひとつの意味を意識しつつの…
家族と深い友人に見守られる中での…清楚でそして柔らかい、湧き水のような…

それが、私達が経験した馬橋稲荷神社での挙式だった。

井出安軌 様

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